監査法人

公認会計士が語る監査法人で働く4つのメリット【就職・転職におススメ】

会計士試験合格者

会計士試験に無事合格しました。

最初の就職先として、監査法人を考えていますが、そもそも監査法人でキャリアを積むメリットは何なのでしょうか?

 独立会計士のモモタロウです。

 会計士試験合格、おめでとうございます。

 私は、大手四大監査法人で約10年間働きました。

 監査法人の世界は経験してみないと分からないことが多いです。

 また、監査法人を離れてみて初めて気づくメリットが分かります。

 今回は、独立会計士だから分かる、監査法人を経験する(監査法人で働く)4つのメリットについてお伝えします。

メリット① 会計監査の経験

会計監査の仕事が身に付く

 監査証明業務は、公認会計士・監査法人でしかできない独占業務です。

 公認会計士である以上、会計監査を自信を持ってできると言いたいものです。

 独立していても会計監査の依頼を受けることがあります。(さすがに上場企業のような大規模な会計監査の仕事はないですが。)  

 これも、会計監査の仕事を監査法人で一通り経験しているからこそできる訳で、監査法人の経験は大きいと感じております。

コンサルティングに活きる 

 私は現在、独立会計士として、上場企業・上場準備企業に対して、会計回りのコンサルティング業務を行う機会があります。

 コンサルティングを行う上で、監査法人対応も重要な業務の一つで、監査法人に認めてもらう・納得してもらうだけの解決策を提示する必要があります。

 会計基準に従って、粛々とあるべき会計処理に向けたお手伝いをすれば、話は早いのですが、実務の世界では、会計基準に沿って回答することが100点の回答にならないことがあります。

 そのような場合、どこまでが合格点なのかを探す必要も出てきますが、監査法人の考えや志向が分かっているかどうかで、取るべきアプローチが変わってきます。

 クライアントに対して、監査法人を説得するための筋道を立てた解決策を提示すると、クライアントから非常に感謝していただけます。

 これも監査法人の論理を知っているからできる側面もあるので、監査法人での経験があればこそだと実感しています。

転職先(事業会社)で評価される

 監査法人の経験が活きるというのは、事業会社で経理関係・内部監査関係に転職したとしても同じことです。

 事業会社側で監査法人の対応する際に、スムーズに対応する(炎上させない)ことで転職先に評価していただけるでしょう。

メリット② 色々な企業を見ることができる

 私が独立会計士としてコンサルティングを行う上で、上場企業のあるべき管理体制を思い浮かべてコンサルティングを行うことがよくあります。

 一つの会社に張り付いて会計監査をする公認会計士もいますが、多くの公認会計士は様々な企業を担当する機会があります。

 色々な企業を見ることで、管理レベルでの、良い事例、悪い事例を肌感覚として身に付けることができます。

メリット③ 最新のナレッジにアクセスできる

 会計や監査で判断に迷った際には、専門部隊に聞くことになっております。

 監査法人には、会計や監査についての、海外の事例を含めた最新のナレッジが集まっており、会計や監査に対する知識を自然とアップデートすることができます。

 会計や監査が純粋に好きという人にとっても、より深い専門性を極めるという選択肢が監査法人にあるといえます。

メリット④ 公認会計士のつながり

 公認会計士試験に合格した後の最初のキャリアとして、一番ポピュラーな選択肢が監査法人への就職で、多くの公認会計士合格者が集まってきます。 

 公認会計士試験という難関資格に合格してきているので、監査法人には一定以上のレベルの人が集まっており、優秀な人が多いです。(本当に優秀な人はすぐに辞めてしまいますが)  

 ずっと監査法人に残る人というのは少なく、多くの公認会計士は、事業会社、コンサルティング会社、税理士事務所、独立といったように、監査法人から旅立っていきます。

 独立して仕事をしている私には、公認会計士での横のつながりが仕事進めていく上で非常に重要で、監査法人を経験したからこそ築けたつながりもあります。

会計士試験合格者は監査法人からキャリアをスタートするのがおススメ

 今回は監査法人を経験する4つのメリットについてお伝えしました。

 最初の就職先として、監査法人を経験することはメリットがあるので、個人的には自信を持っておススメできます。

 なお、監査法人で働くデメリットというのも当然あります。

 デメリットについては、こちらの記事をご参照ください。