公認会計士を目指すか悩んでおります。
公認会計士の魅力、やりがいについて教えてください。
あと、公認会計士は、正直なところ儲かりますか?
独立会計士のモモタロウです。
今回は、公認会計士の具体的な魅力や、公認会計士になれば儲かるのかといった疑問にお答えしようと思います。
会計士試験にチャレンジをするか悩んでいる人、会計士試験受験生でモチベーションが下がり気味の人に対しての記事になります。
公認会計士になると、こんな良いことがあるという、公認会計士の魅力・やりがいを7つお伝えします。
・現役公認会計士の実体験に基づく内容
・公認会計士になって10年以上経過
・事業会社、大手監査法人、独立の経験に基づく記事内容
公認会計士になるとキャリアの選択肢が増える
公認会計士試験合格者は、最初のキャリアとして監査法人でスタートするパターンが一番多いです。
監査法人で一定期間働いた後、各々、多様なキャリアを歩むことになります。
一例をあげると、
・コンサルティング会社に転職
…会計系、IT系、戦略系で働く。
・事業会社(主に上場企業)に転職
…経理、内部監査、経営企画の仕事をする。
・監査法人系のFASに転職
…M&A関係(デューデリジェンス、バリュエーション)の仕事をする。
・ベンチャーに転職
…役員クラスで上場準備業務をする。
・会計事務所に転職
…税務業務をする。
があります。
もちろん、公認会計士にならなくても、上記の仕事をすることは可能です。
ただし、公認会計士という資格があることで参入しやすい(転職しやすい)という面があるのも事実です。
公認会計士は概ね年収が高い
公認会計士の平均年収は、某受験予備校のパンフレットによると992万円(※1)で給与所得者の平均年収503万円(※2)より高いです。
勤務している会社(監査法人、コンサルティング会社、事業会社)や独立しているかで、年収は変わるので数値自体の正確性は何とも言えないです。
ただ、一般の年収よりは明らかに高いでしょう。
監査法人のスタッフの年収も600万円以上になる場合が多いので、いきなり全給与所得者の平均を上回ってきます。
その後、稼げるか稼げないかは、その人次第ですが、稼げるチャンスは明らかにあると言えます。
※1 厚生労働省賃金基本統計調査(2017年~2019年平均値)
※2 国税庁民間給与実態統計調査(2018年)
会計士資格が保険になる
公認会計士の資格は一度取得すれば、一生モノの資格になります。
会計士資格があることで、新しいことにチャレンジするハードルが下がります。
例えば、会計以外の分野で起業する際に、「もし失敗しても会計士資格があるのでどうにかなるだろう」という安心があれば、挑戦の一歩を踏みやすくなります。
最近ですと、スタートアップやベンチャー企業に転職する公認会計士も増えてきました。
このよう流れには、「失敗しても会計士資格があるので何とかなる」という背景もあると思います。
会計士資格があれば社会復帰しやすい(女性におススメ)
公認会計士の資格は女性におススメの資格です。
女性ですと、結婚、出産、育児、配偶者の転勤等でキャリアが中断する可能性があります。
上場企業で復職の選択肢が増えてきたとはいえ、事業会社で働いているとキャリアが中断してしまうケースもあります。
キャリアを一度中断してしまうと、高い能力を持つ人が良い条件で働けなくなる(年収が圧倒的に下がる)のは非常にもったいないです。
公認会計士であれば、その人の経験に応じて、相応の条件で再び働くことが可能です。
私の監査法人の同期にも、結婚・出産を経て公認会計士資格になった方がいました。
その人曰く、
「結婚・出産で仕事を辞めることになったが、社会復帰するにも時給1千円からだと納得ができず、会計士資格を取ることにした。」
とのことでした。
公認会計士にはグローバルに活躍できるチャンスがある
Big4と呼ばれる大手監査法人が特にそうですが、監査法人のお客様の中には日本を代表するグルーバル企業が含まれます。
企業がグローバルで活動すれば、監査法人としてもグローバルでの対応が必要になるため、海外のネットワークファームとのやり取りが必要になります。
自然な形でグローバルな環境に身を置くことで、グローバル人材に自らを成長させていくことが可能になります。
会計士業界には優秀な人が集まる
公認会計士試験という難関資格を合格してきているので、相対的に優秀な人(モチベーションが高い人)が集まっている傾向があります。
会計士間でのつながりによって得られるメリットがあります。
公認会計士になって10年以上も経つと分かるのですが、知り合いの公認会計士(同期、年次が近い先輩・後輩)が色々な分野で活躍しています。
転職を検討するのであれば、
・知り合いの公認会計士に転職の相談に乗ってもらい、業界情報・企業情報を教えてもらう。
・転職先を紹介してもらう。
独立して仕事をしているのであれば、
・仕事を紹介してもらう。
・自分が苦手分野のナレッジを教えてもらう。
ということがあります。
上記のような損得抜きに考えても、優秀で魅力的な人が集まる社会なので面白いと思います。
公認会計士のやりがい
あくまで私の場合ですが、
「専門知識(サービス)を提供することでお客様に感謝していただく。」
ということにやりがいを感じます。
職業的専門家(プロフェッショナル)として、安くはない報酬をいただいている以上、それに見合ったサービスを提供しないといけないというプレッシャーはあります。
ただし、日々の自己研鑽を元に相手が期待する(期待以上)のサービスを提供すると、お客様に感謝をしていただけます。
そのことが、私にとっての公認会計士としての仕事のやりがいになっております。
まとめ
今回は、公認会計士の7つの魅力・やりがいについてお伝えしました。
公認会計士は何だかんだ言って難関資格なので、簡単になれる資格ではありません。
ただ、難関資格に見合っただけの価値のある資格であるということは間違いありません。
今回の記事がきっかけで、一人でも多くの方が公認会計士を目指されると嬉しいです。
おススメの受験予備校は東京CPA会計学院になります。