会計士という資格を持っている以上、独立の選択肢があることは分かっています。
ただ、独立してやっていけるか想像がつきません。
本当に独立してやっていけるものなのでしょうか?
独立会計士のモモタロウです。
会計士として「独立」の選択肢があるのに、現実問題として具体的に検討することができない人もいると思います。
私も「独立」ということを現実的な選択肢として考えることなく、監査法人で働いておりました。
実際に独立してやっていけるものなのか、独立会計士・税理士の立場からお伝えしたいと思います。
簡単に独立できる理由① 安定的なキャッシュフロー
資金繰りの問題
会計士の独立云々以前に「起業」で失敗する理由としては、資金繰りがあげられます。
どんなに優秀なサービス・プロダクトを開発・展開できる見込みがあっても、資金が尽きては事業を展開していくことはできません。
多くのスタートアップは、受託開発を受けながら運転資金を確保しながら新サービスの開発を行っております。
会計士の場合、何らかの形で安定的なキャッシュフロー確保することができます。
監査バイト
一番有名なものは、監査バイトと言われるもので監査法人の非常勤職員として働くことができます。
待遇は監査法人によって異なりますが、時給6千円~8千円で働くことができるので、1日5万円前後の収入を確保することができます。
これを月10日行うだけで、50万程度の収入を確保することができます。
このように、ある程度安定的なキャッシュフローが得ながら、独立で注力したい分野(税務、コンサルティング等、会計以外の事業)に移行することができます。 また、定期的なキャッシュが入ってくることで精神的にも安定します。
簡単に独立できる理由② PC一つで独立が可能
多くのビジネスでは、それなりの初期投資が必要になります。
小売業、卸売業であれば、仕入コストが発生しますし、在庫リスクを抱えることになります。
メーカーであれば、生産設備への投資が必要になります。
飲食店であれば、店舗を開くためのまとまったお金が必要になります。
一方、会計士の場合、初期投資はほとんど発生しません。
最初から事務所を構える場合は、少し出費がかさみますが、自宅開業の場合はPC一つで仕事を始められます。
初期投資が掛からない独立なので借金をする必要もありません。
他の業種と比較すれば独立のハードルは低いと言えるでしょう。
独立してみて楽かどうか
仕事が忙しい人にとっては、もっと楽に働きたいという思いをもっている人も多いと思います。
「実際に独立してみて楽かどうか?」ということもよく聞かれます。
その問いに対する答えは、「精神的に楽になった」ということです。
雇われていた時には、仕事をコントロールするということができませんでした。
サラリーマンあるあるですが、上司、部下も選べませんでした。
独立して仕事をすると、どの仕事を誰とするか選ぶことができますし、働き方も自由に決めることができます。
もちろん、仕事が集中する時は肉体的に楽ではありません。
ただ、メンタル面で楽に仕事をしております。
いつまで修業するのか
会計士が独立を躊躇する理由として、自分に自信がない(独立してやっていけるだけのスキルがない)ということが多いです。
今の勤務先での経験が独立後も必要なので、しばらくは同じ会社で働く。
このような選択をされる方が多いです。
独立後に必要となるスキルを修得するために、ある程度の修業期間は必要です。
しかしながら、もし独立を真剣に考えているのであれば、本当にその修業が必要なのかを冷徹に判断する必要があると思います。
修業が必要ということで「独立」から逃げていないでしょうか。
皆が皆、無理に独立する必要はないです。
ただし、本気で「独立」を考えているのであれば、いつまでに独立をするのだという締め切りを決めておいた方がよいのではないでしょうか。
まとめ
今回は、会計士が独立しやすい点についてお伝えしました。
経験談ですが、監査法人で落ちこぼれであった私でも、何とか独立してやっております。
必要以上に、独立を怖がる必要はないと思います。
今回の記事が皆さまのキャリアの参考になれば幸いです。