会計士の転職

大手監査法人から中小監査法人へ転職するメリット【副業OK】

悩める会計士

大手監査法人に勤務しており、そこまで監査は嫌いではないです。

ただ、年々ハードになっていく労働環境で働き続けるのは限界を感じています。

また、狭き門になっているパートナーに昇格するのは正直厳しいと感じております。

監査を続けていくキャリアはありますでしょうか?

独立会計士モモタロウ

結論:中小監査法人への転職をおススメします。

 大手監査法人(四大監査法人)で働いている公認会計士で、監査は嫌いではない

 監査は嫌いではないので監査法人で働いていきたいと思っている。

 しかし、四大監査法人は定年まで働き続けるわけではないので、今後どのように働いていけばよいのか?

 このような悩みを抱えている公認会計士は多いと思います。

 独立会計士としてのおススメは、中小監査法人へ転職するということです。

 これは、四大監査法人の勤務経験と、独立直後に中小監査法人に非常勤としての勤務経験を元にした結論です。

 今回は、中小監査法人へ転職するメリットについてお伝えします。

中小監査法人とは

 そもそも中小監査法人とはどのような監査法人を指すのか整理してみたいと思います。  監査法人は、大きく3つに分けることができます。

大手監査法人(四大監査法人)

 海外のBig4(Deloitte,KPMG,EY,PwC)の系列・提携関係があるファームで、トーマツ、あずさ、EY新日本、PwCあらたのことを指します。

準大手・中堅監査法人

 四大監査法人に次ぐ規模で、太陽、東陽、PwC京都、仰星、三優を指します。

 太陽は優成と合併したため規模が拡大しており、PwCあらたに近付く規模になっております。

中小監査法人

 大手監査法人、準大手・中堅監査法人以外が中小監査法人になります。

 アーク、ひびき、アヴァンティア、A&Aパートナーズ、アスカ、東邦などの監査法人になります。

 中小監査法人の中でも、100名以上の規模の監査法人もあれば、10人~20人規模の監査法人もあり、様々な規模の監査法人が存在しております。

メリット① 監査手続きがリーズナブル

大手監査法人(四大監査法人)の監査

 大手監査法人(四大監査法人)は、提携ファームの監査マニュアル・監査ツールを元に監査を進めていきます。

 上記のメリットとしては、

・最先端の監査技法を元に監査を行うことができる

・海外の監査人とコミュニケーションが取りやすい

 があげられます。

 一方、デメリットとしては、

・企業によっては不必要と思われるテンプレートを一律に作成する必要がある

・使いづらいシステムも一律に使う必要がある

 四大監査法人に勤務した経験からすると、上記のデメリット面は無視できない大きさである感じております。

 四大監査法人による監査は、過剰品質になる傾向があります。

中小監査法人の監査

必要なことだけをやる

 中小監査法人の会計監査は、監査委員会報告書を元に監査を行い、会計士協会が出している監査ツールを元に監査を行います。

 必要な監査手続きは網羅されておりますし、過剰品質になることもありません。

四大監査法人出身者が多い

 中小監査法人には、四大監査法人からの転職者が多数おります。

 私がお手伝いをした中小監査法人の、常勤職員の半数以上は四大監査法人からの転職者でした。

 四大監査法人で主査経験を積んだ上で中小監査法人に転職している人が大半ですので、会計監査の勘所は分かっております。

パートナーと職員の距離が近い

 さらに、中小監査法人では、四大監査法人と比べると社員(パートナー)と職員の距離が近いです。

 四大監査法人あるあるですが、社員(パートナー)のレビューや本部審査によって、結論が変わるということがあります。

 中小監査法人では、社員(パートナー)と職員の距離が近くコミュニケーションが取れているので、結論がひっくり返るということは、ないと言えます。

 上記の理由から、中小監査法人ではリーズナブルな会計監査が行われることになります。

メリット② 働きやすい ワークライフバランス達成可能

 監査手続きがリーズナブルということは、監査工数が削減できる(監査時間が掛からない)ことを意味します。

 当然のことながら勤務時間は減ります。

 中小監査法人では、四大監査法人より

・残業時間が短い

・休暇を取りやすい

というメリットがあります。

メリット③ 副業が認められている

 監査法人にもよりますが、中小監査法人では副業が認められているケースが多いです。(副業が認められるレベルは、本業の会計監査に影響を及ぼさない程度でしょう。)

 一番多い副業としては、税務の仕事かと思います。

 将来的に独立を考えているのであれば、税務の知識や実務経験はあるに越したことはありません。

 中小監査法人で働くことで将来の独立に備えることができます。

 また、中小監査法人には、独立した会計士も非常勤として働いているおりますので、独立した際の情報を効率的に収集することができます。

中小監査法人の年収

 中小監査法人によって給与水準は異なるので一概には言えませんが、四大監査法人の給与水準よりは低いといえるでしょう。

 ただし、残業時間の少なさや有給休暇の消化率の高さを踏まえると、時間単価で考えると四大監査法人と比較しても遜色ないレベルかと思います。

 また、副業も認められているケースも多いので、年収は減った分は副業の稼ぎで補填することも可能です。

中小監査法人へ転職するには

 会計士協会のキャリアナビに中小監査法人の求人が掲載されることがあります。

 キャリアナビ経由で応募されてもよいかと思います。

 中小監査法人以外の転職も検討している方は、転職エージェントと相談の上、転職活動を進めることをおススメします。

 おススメの転職エージェントについては、こちらの記事をご覧ください。