・監査法人の外に出たとしても年収は下がってしまう
・監査以外の仕事で活躍できるのか自信がない
・パートナーになれないのであれば、ずっと監査法人に残れないことは薄々感じている
・監査法人に残れないにしても、具体的にどのような行動をすればよいか
このような悩み・不安を抱えて監査法人で働いている人もいます。
独立会計士のモモタロウです。現在は、独立会計士・税理士として仕事をしております。監査法人を辞めて幸せに働いております。
今回は、監査法人を早く辞めた方がよいのに辞めない人たちに向けたメッセージになります。
いつかは監査法人を辞めて転職・独立する必要あり
結論:パートナーになれる人以外、監査法人でずっと働くことは厳しい。
パートナーに昇進することなく、マネージャーとして50歳半ばまで監査のハードワークを続けることは、体力的・精神的にも厳しいでしょう。
そもそも、監査法人ではパートナーになれないのであれば監査法人にいる旨味は全くありません。早く見切りをつけましょう。
監査法人のキャリアでパートナーにならないと意味がないというのは、こちらの記事をご参照ください。
なぜ監査法人を辞めないのか
お節介で私が監査法人を早く辞めるべきだと伝えても、色々な言い訳が返ってきます。
「新しいクライアントを担当することになったから」
「家族(奥さん)に反対されているから」
「IPOクライアントが上場してから」
等々、その理由はもっともな理由ではありますが、厳しい言い方をすれば
「見たくない現実に向き合っていない」
とも言えます。人間は保守的な動物です。監査法人の仕事が辛く、劣悪の環境での仕事であっても、それなりに高い給与がもらえる事実があります。
現状に甘んじるということは、何ら行動しない(思考停止に陥る)ということでもあります。ある意味、楽な選択でもあります。
では、パートナーになることなく、5年も10年も同じ仕事を続けて未来はあるのでしょうか。状況は改善することなく、厳しくなるだけだと思います。
ずっと辞めると言い続けている残念な人
監査法人に入所してから、すぐに辞めると言い続けている人がいます。
「修了考査に合格したら独立する」
「1年後に辞めるとパートナーに伝えている」
「語学研修に行ってから辞める」
「マネージャーになった方が転職先で評価されるのでマネージャーになってから辞める」
等々、ずっと辞める(独立する)と言い続けている訳ですが、監査法人批判を繰り返すだけで何ら行動に移しません。
(昇進も早い訳ではなく、どう考えてもパートナーになるコースの人間ではありません。)
誰にも迷惑を掛けていない話なので目くじらを立てる話ではないのかもしれません。
ただし、日頃の言動には気を付けた方がよいのです。
公認会計士の世界は、独立してから実感するのですが、思った以上に「ムラ社会」です。
その人が「信頼できる人」か「信頼できない人」かという周りの評判は、本当に独立を考えているのであれば、気にしておいた方がよいです。
言っていることと、やっていること違う、言行不一致の人間が信頼に値する人間でしょうか?
自分の言動には責任を持った方がよいです。
転職・独立に向けて行動してみる
まずは行動
まずは行動してみることです。転職・独立した知り合いの公認会計士に話を聞きましょう。
事業会社で働いている大学時代の同期・先輩でも良いかもしれません。
転職エージェントに相談をしてみるのも良いかもしれません。
おススメの転職エージェントはこの3社になります。
・マイナビ会計士 :公認会計士の転職に特化したサービス。公認会計士の転職事情に精通しています。
・JACリクルートメント :ハイクラスの求人情報が多数あり。外資系企業への転職に強いです。
・MS-Japan :管理系に特化した転職エージェント。公認会計士のキャリア事情にも詳しいです。
決断の時は来る
監査法人での仕事で疲労困憊だった頃の私は、目の前のことに精一杯で将来のことを考える余裕がありませんでした。
ある意味、同じ仕事をやり続けた、辞める前までの2、3年はキャリアを棒に振ったとも言えます。
今考えると、考える時間はあったにも関わらず、自分と向き合うことに逃げていたのかもしれません。
監査法人から、転職・独立することが全てではありません。しかし、私の周りで、監査法人を辞めて不幸になった人は全くいないです(0人です)。
監査法人を辞めて不幸になる人もいるのかもしれません。
ただ、何度も言うようですが、監査法人のキャリアをずっと続けている訳にはいかないので、決断の時はいつか来ます。
決断の時のために、きちんと準備をしておきましょう。
転職サイト・転職エージェントについては、こちらの記事もご参照ください。