会計士の独立

公認会計士が独立前にやった方がよいこと4つ【失敗しないための準備】

悩める会計士

独立を真剣に検討中です。独立前にやるべきことはありますでしょうか。

 独立会計士のモモタロウです。

 独立前にどのような準備をすればよいか、多くの方は分からないと思います。

 私も、どのような準備をすればよいか分からないまま独立生活がスタートしました。

 独立前に前もって準備をしておけば、もう少し楽だったなあという思いもあります。

 今回は独立会計士として、独立前にやっておいた方がよいことを4つお伝えしたいと思います。

見込み客の獲得 営業活動

独立前に営業をしよう

 どんなに会計士としてスキルが高くても、サービスを提供できるお客さんがいなければ食べていくことはできません。

 独立直後にお客さんがいるかどうかで安心感が全然違います。

 現在の仕事が忙しいと、見込み客を獲得するための活動(営業活動)に割く時間はないという声が聞こえてきそうです。

 そのような方に提案ですが、現在の仕事に割く時間の1割を独立準備ための時間として、予め確保してみてはどうでしょうか。

 結果として見込み客の獲得に直接つながらないかもしれません。

 しかし、その活動を通して得た経験値は独立後でも役に立つはずです。

既存のお客さんを持っていくのはやめよう

 見込み客として、現在働いている勤務先のお客さんを持っていくということが思い浮かぶと思います。

 勤務先のお客さんをそのまま持っていくということは、やれるとしてもやるべきではないと思います。

 前職との関係は重要です。何らかの事情で、前の勤務先が仕事を受けられないような場合があります。(監査法人であれば、独立性の観点で仕事を受けられないということはあります。)

 そのような場合、前職との関係が良好であれば、お客さんを紹介していただくことがあります。

 中長期的な視点で行動するが重要です。

税務の勉強 税理士業務の準備

 税務を全くやらない独立もあると思いますが、独立した人は少なからず税務に関わると思います。

 独立前に税務の勉強をしていくことに越したことはないです。  

 詳細はこちらの記事を御覧ください。

 税務の勉強に関して、

・税理士事務所で修業するかどうか

・会計士協会の研修

・専門学校での実務研修

・税理士とのネットワーク構築

 について解説を行っております。

支出管理 適切なコストコントロール

支出管理と固定費削減

 会計士が独立する上で、設備投資は必要ないので初期投資は大きくならないはずです。

 極端な話、ノートPCが一つあれば独立はできます。

 しかしながら、独立してしばらくの間は出費が多くなり、年収が落ち込んだりすると将来への不安を覚えるものです。

 毎月どの程度出費が発生するのか資金計画を把握しておくと、精神的に安定するものです。

 独立前にある程度の支出管理に努めましょう。  

 その際に、毎月の固定費を見直し(削減)しておくと、精神的に安定するのは言うまでもありません。

会計士が独立する上で掛かる費用

 会計士が独立する上で発生する費用としては、以下のものが考えられます。

・ノートPC代

・通信費(携帯電話代、モバイルwi-fi)

・会計ソフト代

・税務ソフト代

・税理士会の登録費用

・事務所の賃借代

・事務所の机・椅子

・複合機代

・HP作成代

・名刺作成代

・備品(キャビネット、本棚等)

 人によっては、事務所を賃借しない可能性もあるので、発生しないコストもあるかもしれません。

 どの程度費用が掛かるかも、予め予測しておくとよいでしょう。

ネットワーク構築 知り合いを増やす

 独立に際して、知り合いが多いに越したことはありません。

 士業とのネットワークも重要です。

 信頼できる弁護士、司法書士、社労士、中小企業診断士と知り合いになると何かと心強いです。

 ネットワークは独立後に自然に構築できるものでありますが、独立前にもできるだけ準備しておきましょう。

 ネットワーク構築としては、自分の興味がある勉強会・交流会に積極的に顔を出すことが考えられます。

まとめ

 今回は、公認会計士が独立前にやっておいた方がよいことを4つお伝えしました。

 私の場合、十分な準備ができず独立したので、独立後のスタートダッシュに失敗した思いがあります。  

 可能な限り十分な準備をした上で、独立後のスタートダッシュに成功していただければと思います。