20代の公認会計士(監査法人に勤務している方)で、転職を検討している方もいると思います。
転職を考えているものの、このような悩みを抱えている人もいると思います。
・早く監査法人を辞めたいが本当に早く辞めてよいのか
・初めての転職活動で方向性がわからない
独立会計士モモタロウです。新卒で上場企業に就職、会計士試験合格後、四大監査法人に勤務、現在は独立会計士・税理士として働いております。
大学在学中もしくは20代前半で会計士試験に合格、監査法人に3年~5年在籍した後に、転職に成功した知り合いの公認会計士が多数おります。
今回は、転職に成功した事例を元に、20代の公認会計士の転職についての考え方についてお伝えします。
1.20代会計士の転職 成功のポイント① 会計士を軸にするキャリアを選ぶのか
2.20代会計士の転職 成功のポイント② 失敗が許される(リスクを取れる)
3.20代会計士の転職 成功のポイント③ ポテンシャルが評価される
4.まとめ
1.20代会計士の転職 成功のポイント① 会計士を軸にするキャリアを選ぶのか
会計士資格は保険
会計士試験を楽にパスした方々に多いパターンですが、会計士資格は保険のようなものと考える方もいます。(東大・京大卒などの高学歴で会計士試験に大学在学中に一発合格するパターンです。)
良い意味でも悪い意味でも、会計士資格に対する執着がない方々です。
監査法人の仕事に幻滅したのであれば、修了考査終了後に転職することをおススメします。
私の知り合いの中でも、少数ですが戦略コンサルや外資系金融に進まれる方がいます。
このような方は圧倒的に地頭がよく、監査法人にいるべき人材ではない(そもその何で監査法人に来たの?)ので早めに卒業された方がよいでしょう。
会計士資格を活かす
一方、会計士資格を軸にキャリアを考えていきたい人(会計士資格を有効に活用していきたいと考えている人)は、現場責任者(インチャージ)の経験をしてから監査法人を辞めても良いのかなと思います。
現場責任者を経験すると、会計監査の一連の流れ、監査法人の論理、プロジェクトマネジメントが身に付きます。(履歴書にも自信をもって書けます。)
「監査はつまらない、もう二度と監査はやらない」という人も、齢を重ねてから監査に戻ることがあるので、現場責任者は一度経験することをおススメします。
現場責任者をやっておけば、監査の全体像が分かっているので、監査の現場に復帰するハードルは低いと思います。
2.20代会計士の転職 成功のポイント② 失敗が許される(リスクを取れる)
失敗してもリカバリー可能
公認会計士に限らず20代はリスクを取ることができます。
仮に転職に失敗して1年、2年がキャリアの空白になったとしても、20代後半、30代前半です。いくらでもリカバリー可能な年齢です。
(そもそも転職に失敗したしても、何らかの経験が得られるものです。長い目で見れば失敗ということはないのではないかと思います。)
もし、監査法人の仕事に区切りが付いたと考えるのであれば、積極的に動くことをおススメします。
まずは、転職した先輩の会計士に話を聞きにいく、転職エージェントに話を聞きにいくことから始めましょう。
20代会計士の転職例
例えば、ベンチャー業界(スタートアップ界隈)に身を転じてCFOを目指すという選択肢もあると思います。
スタートアップも人脈や評判が重要です。1社2社と経験を積み、実績をあげることで、より有望なスタートアップ、より有利な条件で転職することが可能になります。IPOに成功して、莫大な富を得るということも夢ではありません。
また、FASやコンサルティング会社に転職して、M&A関連の経験を積むという可能性もあります。その後、証券会社やPEファンドに転じてM&A関連のスペシャリストとして歩んでいくという選択肢もあります。M&A関係の業務は監査よりも納期が短期間なので、ハードワークが求められますが、報酬が監査よりも圧倒的に良いので、必然的にサラリーもよくなります。
3.20代会計士の転職 成功のポイント③ ポテンシャルが評価される
事業会社であれば、20代の公認会計士をポテンシャルがある人材として評価してもらえます。
20代半ばであれば、第二新卒としての採用可能性があります。
一部上場企業の優良企業に転職すれば、福利厚生を含めると監査法人で働くよりも待遇が良いケースは当たり前にあります。
監査法人でパートナーになれば話は別ですが、監査法人でパートナーになるには相当ハードルが高くなっているという現実があります。
優良企業は労働者に対して圧倒的にやさしい(労働者の権利が守られている)ので、監査法人から転職すると、そのホワイトさにびっくりするはずです。
経理としての採用されるケースが多いと思いますが、その後のキャリアも経理を軸に経営企画や海外勤務を目指すなど、企業内会計士としての活躍のフィールドは広いです。
事業会社で生きていくと決めたのであれば、あまり会計士の資格にこだわらない方がよいでしょう。
会計士として会計分野にこだわるよりは、会計をきっかけにビジネスマンとして成長していくというマインドを持って仕事をした方が上手くいきます。
4.まとめ
今回は、20代会計士が転職するに際しての成功ポイントをお伝えしました。
転職に際しては、転職エージェントへの登録が第一歩になります。
おススメの転職エージェントについては、こちらの記事を御覧ください。